2006-01-01から1年間の記事一覧

レイナルド・アレナス「夜明け前のセレスティーノ」(国書刊行会)*6

――長編。作中を満たす奇天烈なビジョンが幻想なのか暗喩なのか、巻末の解説を参照すれば色々と解釈できそうなのだけれど。難しいことは考えず「そういうもの」として楽しんだ。ミステリ向けの論理脳を捨て、SF向けの科学脳を捨て、ファンタジー向けの幻想脳…

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Wii、さわってみたよ。すごく面白い。かなり楽しい。ただ、独りプレイだと寂しいかも。あと、狭い部屋とか小型TVもダメだと思う。基本的にパーティーグッズかな。遊んだのがWii Sportsだったからそう感じるのかもしれないけれど。多人数+大画面のためのシス…

3年前に書いた詩が出てきた(2)

原文 WHOSE DREAM IS IT? Conjured up on my branch, an owl said "who?" "Who? Yes, I'm Who", I replied. Tilting his head a little, the owl hooted again. 和訳 楓の夢 枝の上に梟が現れ、わたしに「誰?」と問うてきた。 「誰? ええ、そうよ」わたし…

3年前に書いた詩が出てきた(1)

雨が降る 雨が降る 強酸性の雨が 傘を差そう カッパを着てはいかがかな 濡れて行け 雨が降る 雨が降る 強酸性の雨が 傘は溶け カッパの川流れ 皮は剥げ 肉は削げ落ち そしてみな 骨になった 奴は言った「君は骨だ」と 俺は言った「骨は俺だ」と そしてみな …

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私の前にある。2番出口がある。馴染みでない図書館へ赴く。地下鉄を乗り継ぐ。乗り継ぐ。風が痛い。この建物はいつもの図書館より少しエントランスが広かった。入り口をくぐって、階段を昇る。私は、階段を駆け昇る私を見る。入り口が分からない。吹き抜ける…

良い人とは?

や、ほんと、世の中で一番「良い人」は誰かというと、他の皆のことを嫌味やけれん味なく「良い人」と評せる人なんじゃないかなぁ、と。割と強く思いました。あ、この「良い人」は「○○君って良い人ね」や「○○君? 良い人なんだけど……」の「良い人」じゃなくて…

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乙一が結婚かぁ……近頃TVでは役者さんや芸人さんの結婚ネタが大流行りだけれど、個人的にはこれが一番のニュースだな。おめでとうございます。

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はてなブックマークのトップページ、「注目の商品」の先頭に僕僕が入っていて「!」と思ったので魚拓を取ってみた。 (cache) はてなブックマーク - ソーシャルブックマーク ところで、一番好きなのは王弁と吉良のエピソード。最初に仲良くなるシーンではしん…

仁木英之「僕僕先生」(新潮社)*7

ファンタジー長編。日本ファンタジーノベル大賞受賞作にして、ゆるゆる系中華ファンタジーの快作。全体、私は中華ファンタジーが好きなのだ*1。中高生向けなのか、易しい文体で読みやすく書いてある一方、それっぽい四字熟語で軽く中華スパイスを効かせてい…

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界隈の日記では「僕僕ありやなしや」「僕僕いずこなりや」という話題が大流行り。多分、皆さん揃ってシャイなので「行きつけの書店のお姉さんに前もって注文しておく」ということができなかったのでしょう。せっかく素敵なフラグを立てるチャンスだったのに…

石持浅海「月の扉」(光文社文庫)*1

ミステリ長編。主人公たちがハイジャック事件を起こしている最中の機内で、ハイジャックとは関係のない謎の殺人事件が起きてしまう――というエキサイティングな筋書き。「本格」の定義は良く分からないけれど、機体=閉鎖空間、機内のトイレ(殺人現場)=密…

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爺さんと婆さんが凄い勢いでピアノを連弾している夢を見ました。場所は、砂漠の中の一軒家でした。昭和50年代築郊外新興住宅地系のコンパクトな建物で、二人の服装や室内のインテリアは眠くなる感じの暖色系でした。曲目はまったく覚えていません。二人の運…

バトこん感想(1)

一作だけ。見出しは(1)としましたが、続くかどうか分かりません。 No.5 Fly me to the moon(ネタバレ少し)

プロとWebに関する素朴な疑問

Web出身のプロの作家さん――私が更新を追っていた小説サイトの管理人さんだけでも何人かいらっしゃるのだけれど、皆さんプロデビューと同時にサイトを閉鎖したり縮小したり、小説コンテンツを削除なさったりしているのはどうしてなのだろう。少なくともサイト…

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先々月くらいから、青空文庫の新着情報*1をRSSリーダで購読中……近代の著名な作品の多くを読んだことがないくらい文学に疎いこともあって、新鮮な感覚で気軽に良質な掌編を読める。嬉しい。最近のヒットは豊島与志雄「男ぎらい」。 *1:http://www.su-ki-da.co…

奥さん、11月21日発売ですってよ

ぽきぽき先生 「……あん? 文句ある?」 少女は指をぽきぽき鳴らしながら青年に迫った。 「いやいやいやいや滅相もない許してー」 「道力を甘く見ない方が良いアルよ」 ぽくぽく先生 「合図をしたらキミは木魚になります、さん、にい、いち、はいっ」 ぽく。…

スケジュール/こんぺ

新規追加……かのこん×2、ショタこん ――と、こんぺリストは更新したものの。ごちゃこん以降、読みでも書きでもこんぺに参加できてない。色々あって。もう少し、時間と空間を上手く使えるようになりたいなぁ…… ところで、先月出たコミックビーム Fellows! Vol.2…

北村薫と森博嗣*2

警察の仕事に関して、彼らは互いの作中で正反対の意見を述べています。奇しくも、双方ともに「誰かの意見に対して探偵役が反論する」という形で。 警察の人は、それで食べてるんだもの。いいじゃない――警察の人の仕事がなくなると大変だから、人殺しはあった…

文系と理系

犀「『理系は世界を対象にし、文系は人間を対象にする』と書いたひとがいる」 萌「それ、『人間』は『世界』に包含されますよね」 犀「しかし、『世界』を観るのは『人間』だ」 ふうがみことさんの日記*1について考えていたら、何となく浮かんだ脳内S&M会話…

URL訪問者分析占い*3

http://d.hatena.ne.jp/sqrt/ の訪問者分析結果 訪問者の 65%は「人妻」です。 訪問者の 14%は「泥酔している人」です。 訪問者の 7%は「営業マン」です。 訪問者の 6%は「友達」です。 訪問者の 5%は「美女」です。 訪問者の 2%は「ちょい悪オヤジ」…

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とても眠くて3回寝たので、3回分の夢を記す。

時には昔の話を――(2)

自白してしまうと私は昔、雑誌の読者コーナーやラジオ番組に投稿しちゃうガキでした。しかも、投稿先が週刊少年ジャンプじゃなくて月刊の方だったり、全国放送じゃなくてローカルなAM局だったりするあたりが微妙にアレでソレな感じ。 や、何が書きたいかとい…

新ジャンル「ツン犬」

「なぁ、晩メシ何がいい?」 「……」 「北で核実験だってよ」 「……」 「おまえは可愛いなぁ」 「……」 「ほらっ、取って来〜い ポイッ ⌒ ε=3」 「♪ッ ☆ッンワンワンワンワ」 「……」 「ε=3ワンワンワンワンッ☆ ♪♪♪♪」 「おすわりっ」 「ワンッ」 「よしよし(ナデナデ)」 「ク〜ン♪(スリ…

十月十日は「萌え」の日?!

十十 日月 え はてなブックマークより。体育の日の無血開城により目の愛護デー*1、totoの日*2、釣りの日*3、銭湯の日*4、など安直極まる群雄割拠状態となった10月10日。知名度から次に覇権を握るのは目の愛護デーかと予想していたのですが、既に昨年、強力な…

第18回 日本ファンタジーノベル大賞 選評

なるほど……僕僕先生は「ニート小説」なのか! 超楽しみ!

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乙一「夏と花火と私の死体」(集英社文庫)*4

中編サスペンス2編。やはり、表題作が凄い。先日の宮部に引き続いて異色な一人称なのだけれど、今回の語り手はさらに濃くて、物語の冒頭で殺害された少女(9歳)。特に幽霊になったという描写がある訳でもなく、生前と死後でまったく空気を変えずに淡々と――…

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そういえば、先日帰省したら私の部屋が妙にすっきりしていたのだ。母いわく「片付けてあげたよ」。確認すると、中高生時代の想い出の品々が色々さっぱり消えている。教科書・ノート*1とか。メガドライブのソフト*2とか。ザ・スニーカーのバックナンバー*3と…

宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」(創元推理文庫)*5

ミステリ長編。とにもかくにも、語り手が「犬」という設定がコミカル*1。ときに感情移入しながら、ときに微笑ましく見守りながら、付かず離れずの距離感で物語を味わえる。それから、宮部の長編デビュー作とのことで「っぽいなぁ」と思う箇所が結構――個人的…

萌えキャラ度チェック!!*6

2%さんの萌えキャラ度は 100モエ です。よって貴方は萌えキャラ神といえるでしょう。これはしろがねたんと双璧を成すほどのの萌え度です。 取り合えず、メッセをはじめるかweb拍手をつけなさい。毎日弄られること請け合いです。そして、貴方を中心に飢えた獣…