映画の感想を書きます――「ステキな金縛り」「ペントハウス」「マリリン7日間の恋」「長ぐつをはいたネコ」

ステキな金縛り
西田敏行演じる落武者の霊が殺人事件裁判の証言台に立つという、大変しょうもないおはなし。やっぱり三谷幸喜は好きだなぁ。例によってちょっとばかりわざとらしい伏線が、鮮やかに回収されていく。コテコテの喜劇かつお涙頂戴な演出が非常に良い。ラストに蛇足が3本くらい付いていてグダグダなのだけど、三谷幸喜だから支持する。阿部寛も良い。でも、草なぎくんはミスマッチなんじゃないかな、三谷映画には。
ペントハウス
富豪専用タワーマンションの管理人が(従業員全員の)金を騙し取られた仕返しを企てるアクション喜劇。アメリカの映画らしく大味にもほどがある展開なのだけれど、敵オヤジは文句のつけようもなく悪い奴だし、ラストの主人公のドヤ顔は本当に決まってると思った。ここでドヤ顔せずにいつするんだ、という感じ。
マリリン7日間の恋
マリリン・モンローがイギリスでの撮影中に下っ端ADと不倫するおはなし。正直、イギリス人のセンスが何から何まで理解できない。そもそも、出世のためとかそういう動機さえもなく、マリリンより明らかに可愛いガールフレンドをないがしろにしてマリリンと浮気する下っ端の行動がおかしいし、どう見ても実のない不倫なのに妙にポジティブに描かれているのも意味不明。あと、マリリンは脱ぎすぎ。露出狂か。
長ぐつをはいたネコ
長靴をはいた猫が女傑ネコとハンプティ・ダンプティ(以下、タマゴ野郎)と一緒にジャックと豆の木みたいな冒険を繰り広げるアニメ。なのだけど、なんだこれ。明らかにタマゴ野郎が諸悪の根源だし昔も今もガンガン裏切るのに「OKOK」っぽい雰囲気で、あまつさえ美味しいシーンを持って行きやがるのはどうして。峰不二子のポジションを狙ってるのこれ。見た目タマゴじゃムリだろ。

上の4本の中では、本命「ステキな金縛り」、次点「ペントハウス」。