北村薫と森博嗣*2

警察の仕事に関して、彼らは互いの作中で正反対の意見を述べています。奇しくも、双方ともに「誰かの意見に対して探偵役が反論する」という形で。

  • 警察の人は、それで食べてるんだもの。いいじゃない――警察の人の仕事がなくなると大変だから、人殺しはあった方がいい?――北村薫「眠る覆面作家
  • 捜査は続きますよ――沢山の人に無駄なことをさせて、迷惑をかけることになります――仕事とは本来、そういうものだ――森博嗣封印再度

もちろん、単なる文脈の違いではあるのですが。この対比がそれぞれのシリーズの特徴を割と端的に表しているような気もします。