小説を読むとき、その映像を思い浮かべることができるか?(3)

話題を引っ張ってみる。結局、夜羽さんのおっしゃる通り「ものによる」とか「ひとによる」というところに帰結するんだと思うものの。各所の意見を拝見した印象から、大まかな傾向に対する仮説を立ててしまう。

  • 読書量の多い人は映像を浮かべない。

読書家、乱読家――とにかく「数をこなす」方向で本を読み進める人は、映像云々などという非効率な読み方をしていられない様子が窺える。逆に言えば、効率的に読めるからこそ冊数を増やせるということでもあるんだろうけれど。全体として見ると大なり小なり映像を浮かべるという人の割合が多く思える一方で、1〜数冊/日ペースで読みまくっていそうな方々*1の意見に限ってみると、この勢力が逆転するのだ。多分。ビジネス書の速読術とは違った意味で、小説ならではの速読/遅読の差が出ているんじゃないだろうか。
安岐山さん*2にネタを拾っていただきました(2006-07-15)。

*1:ブログに毎日欠かさず本の感想が載っているとか、「今月の読書記録」的なエントリに恐ろしい冊数の本が並んでいるとか、そういう基準で判断。

*2:id:ryou-akiyama:20060713