レベッカ・ブラウン*9「家庭の医学」(朝日新聞社)*10

著者の母親の死を綴ったノンフィクション。ハードカバーの帯*1には「介護文学」とある。情景や心情が細かく描写された本文と、実用書を思わせる簡素な装丁や表題、章題とのギャップが特徴的。語り口は淡々としていて、重いテーマを扱いながらもどこかほのぼのとした空気さえ感じる。柴田元幸訳。

*1:煽り文句は小川洋子川上弘美