東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」(小学館)*4

短編ミステリ6編。お嬢様+執事モノと聞いてしまっては、個人的に読まないという選択肢はない。第1話のトリックなどはビジュアル的に面白いし、お嬢様がメガネっ娘になるくだりなどは萌えなくもないし、言葉遊びとオヤジギャグを足して2で割ったような地の文は軽快ではあるものの。やっぱり、推理の面でも、キャラクターの面でも、物語の面でも、ちょっと物足りない印象。や、雰囲気は結構好きなのだけれど……帯で「本屋大賞」と煽られているせいで期待しすぎたのかも、ごめんなさい*1

*1:良く見たら帯の書店員コメントが揃いも揃って「これを読めば恋も成績もゲット」的な進研ゼミDMレベルだった。うへぇ。本屋大賞ってこういうノリだったのか。もっとまともな賞かと思い込んでました。