主人公は万能感と無能感どちらに溢れているべきか?

のび太出木杉のどっちが主人公か考えれば答えは明らか……と反応しそうになったけれど、良く考えてみると面白い問題かも。主人公、脇役それぞれに相応しい万能感と無能感の配分がありそうだ。
主人公の場合、普段は万能感にあふれた人物が無能感に襲われる瞬間(または逆に、普段は無能感いっぱいの人物が万能感を匂わせる瞬間)に物語の深みが増すので、どちらかだけが100%だとやっぱり物足りない。だからといって、ちょうど半々ではキャラが際立たない。リアルではあるかもしれないけれど。9:1くらいがほどよい配分だろう。
脇役の場合はどちらか100%の方が役割が明確になって出番も増えそう。これを9:1にしてしまうと主人公が霞んでしまったりするのかも。大河長編なら脇役にスポットライトが当たることがあっても良いけれど、短編でそれをやったら鬱陶しい。苦悩するベジータとか、活躍するクリリンとか。あと、脇役未満の端役の場合はどちらか100%でも押し付けがましいので、万能感とか無能感みたいな個性とは無縁であるべきだろう。