林真理子「anego」(小学館文庫)*7

恋愛ホラー長編。篠原涼子主演のドラマの原作。前半は三十路独身OLがセフレと一悶着起こしたり年下の男と遊んだり見合いしたり不倫したり……という具合で「どこの昼ドラだよ」とウンザリしながら読んでいたのだけれど。後半、サイコさんが登場してから俄然面白くなった。ラストの1行も「こいつはホラーだ」という感じで割と良い*1

*1:とはいえ、件のドラマが好きで原作本を読んでみたくなった、という類いの人たちはこういう紋切り型のオチは好きじゃないんだろうな……