えあこんの難易度:☆☆☆☆☆

他愛ないシチュSSやキャラ萌えギャグならともかく、50KBのこんぺで恐らく「本道」とされるだろう、原作のテーマに斬り込んでいって独自の視点を付け加えるようなおはなしを書くのはAIRにとって相当な難問だと思う。難度比でいうと:

  • おね:かの:えあ=2:1:10

理由としてよく「原作の完成度が高すぎる」が挙げられるけれど、もそっと端的に言ってしまうなら、キャラクターがストーリーの奴隷なのだ。だから、キャラクターを自由に動かせない。ゆえに、SSを書きにくかったり読みにくかったりする。テーマから離れてシチュやキャラを書いても何となく浮ついた感じになってしまう。
おねかのはまずキャラクターありき。永遠や奇跡といったテーマはエピソードの断片で物語可能だからストーリーの縛りは緩かった。逆に、AIRは過去編の存在に象徴されるようにまずストーリーありき、すべてのキャラクターはストーリーのために存在する――観鈴や往人の強すぎる個性のおかげで辛うじて「キャラクターもの」の体をなしてはいるけれど。
や、今さらこんな手垢の付いた議論を垂れ流して何が言いたいかというと、書いている人は頑張って下さいということです*1

*1:私は書けません。書こうとして唯一浮かんだプロットが「人形視点の1000年史」だった時点で何か大切なモノを失っているような気がします……