私がラノベを読めなくなった理由

――ということをつらつらと考えていたのだけど、結局、良く分からなかった。仮説はいくつか出てきたものの、どれもしっくり来ない。何年間も身近に接してきたものがある時期を境に突然「読めなく」なったので、それなりに劇的な理由があると思うのだけど。

仮説――精神年齢的に、順当な卒業である
ラノベ本来の対象年齢を考えれば妥当な理由なのだけど、実生活でもオンラインでも周囲は相変わらずラノベ愛好家率が高めだということを考えると少し不自然。そもそも、私の精神年齢は年々減少していて、このペースで下がり続けると数年後には年齢がマイナスになる勢いなのに……あ、逆の意味で卒業なのか!
仮説――スニーカー文庫に依存しすぎていて、時流=電撃に乗れなかった
極道くん漫遊記からラノベに入って、ザ・スニーカーを毎号欠かさず買うような親スニーカー派だったので、この理由はあるかも。実際、笹本祐一の名前を聞いてエリアルではなく小娘オーバードライブが浮かぶほどの偏りぶりなので。でも、電撃も富士見もそこそこ読んでいたんだけどな……あと、コバルトも。
仮説――ラノベから一般書に移行した
一般書については、量にも傾向にも大きな変化はないと思う。若干SFが増えたものの、相変わらず北村薫加納朋子を読みつつ、ときどき別の分野に手を出している。
仮説――ラノベからマンガに移行した
移行どころか、最近購入しているマンガはラノベを止める前から買っていたシリーズの続編ばかり。偶然にも、ラノベに別れを告げた時期はシャーリーに出会った直後だったりするのだけれど。
仮説――ラノベからアニメに移行した
移行どころか、いずれにしろアニメはほとんど観ていない。そもそもここ10年間で定期視聴したアニメはCCさくら蟲師だけなので、これは多分関係ない。
仮説――ラノベからエロゲに移行した
移行どころか、AIR以降、流行どころのエロゲをプレイしていない。というかゲームそのものをほとんどプレイしていない。
仮説――ラノベからWeb小説に移行した
今のところこの理由が最有力候補。私のWeb小説読みの傾向が二次中心からオリジナル中心に変わった時期と、ラノベを完全に止めた時期はほぼぴったり重なる。
仮説――周囲がみくる派と長門派ばかりで嫌気が差した
ハルヒでしょう。

うーん、やっぱり、どの仮説もいまいちだなぁ……「ラノベだ」というだけで避けるのは結構な損失だと思うのだけれど。食わず嫌いではないのに症状としては食わず嫌いのようなものなので、割と手に負えない。今の状態の私でも、少しメインストリームから外れたラノベだったら読めるのだろうか――一般書との境界が曖昧に、などと囁かれている昨今だけに。でも、自分がまたラノベを読めるようになりたいと思っているのかどうかさえ分からない。一般書を読み漁りつつラノベも嗜んでいる皆さんはどういう感覚でラノベに接しているのだろう。