金田一春彦「日本語 新版」(岩波新書)*7

発音・表記・文法・語彙などの側面から丹念に《日本語》を特徴付けるロングセラー。全く難点がない訳ではないものの*1、諸外国語との比較を交えつつ進む軽めの薀蓄の数々はそういった短所が気にならないほど面白い。方言の話とか、「つまらないものですが」の話とか。日本人必読書。上下巻。

*1:「日本語は素晴らしい」という立場を固持するあまり所々に筋の通らない箇所があるとか、新版の出版から既に15年以上経過していることもあって現状に合わない記述が多いとか。