アーサー・C・クラーク「幼年期の終り」(ハヤカワ文庫SF)*6

われわれの星には海がない――SF長編。初出が1950年代だけあって前半は古き良きSFという雰囲気、後半は……トンデモ哲学系? 一読した印象は、巻末の「解説」の中に引用されている書評の言葉を借りるなら素晴らしく、かつ不愉快な。序盤〜中盤は伏線だらけ、終盤はドンデン返しの連続で、思わず一気に読破してしまった。福島正実訳。