伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」(創元推理文庫)*6

ミステリ長編。現在と2年前のストーリーが交互に進んでいって最後に種明かし、というある意味ではオーソドックスな構成。実際のところ、妙なキャラクターと妙なストーリーのせいで「ひょっとしてこれは普通のミステリじゃなくて、オチなんてないのでは……」と不安になりながら読み進めていただけに、終盤、王道の展開がものすごく爽快だった。