短〜中編SF8編。未来系のストーリーとファンタジー系のストーリーが半分ずつ。8編それぞれに独特の空気があって印象深いのだけれど、やはり表題作が凄まじい。異星人とのファーストコンタクトもの――と単純にカテゴライズできない存在感。同じ世界に存在しながら、それら
と人類とは文字の本質も数学の体系も違う。時空を認識する方法そのものが違う。作品自体さえもそのように構成されていて、とにかく圧倒的*1。巻末の解説にアイデアとスタイルと物語のたぐいまれな結合が生んだ傑作
とある通りの感動作*2。浅倉久志訳。