綾辻行人「水車館の殺人」(講談社文庫)*18

ミステリ長編。日頃いわゆる「日常系」ばかり読んでいる身に「新本格」ミステリは割と新鮮な体験。山奥の洋館とか仮面の紳士とか無能な警察とか幽閉の令嬢とか、お約束だろうが面白いモノは面白いのだ。伏線やトリックが分かりやすく提示されているので初心者にも謎解きしやすいのが嬉しい。解決編の後、蛇足的にオカルトが入る終わり方にゾクゾクしてしまった。
――で、懸案事項の由里絵さん。脳内ミステリ少女ランキングによると「私」、駒子さん、森野嬢、真賀田博士よりも下で、千秋さん、萌絵さんよりも上といったところ*1……何やら「金欠順」に並んでいるような気がする。きっと気の所為さ。

*1:初出:北村薫「空飛ぶ馬」、加納朋子ななつのこ」、乙一GOTH」、森博嗣すべてがFになる」、北村薫覆面作家は二人いる」、森博嗣すべてがFになる」。