佐藤雅彦「プチ哲学」(マガジンハウス)*6

南海の底にて、魚の恋人達「こんな広い海の中、君に出会えてなんて僕は幸せなんだ」捕らえられた狭い水槽の中「大好きな君といつも一緒にいられてなんて僕は幸せなんだ」――雑誌「オリーブ」連載、絵物語31編+中川いさみとの対談。
「広告の人」と聞くと佐藤雅彦糸井重里の二人がすぐに思い浮かぶ。このどちらかとなれば、総じて佐藤氏の方が好きだ*1。脳裏にこびりつくが不快ではなく、それでいて全く購買意欲をそそらない(失礼)CMの数々が印象深い。「カローラIIにのって」「バザールでござーる」、それに「ピタゴラスイッチ」も彼の仕事だ。

*1:唯一、ゲーム「I.Q.」だけが苦手だ。逆に、糸井プレゼンツ「MOTHER」には心の底から惚れ込んでいる。