シェイクスピア「マクベス」(新潮文庫)*4

人としてこれくらいは読んでおかなくてはなっ、と積んでおいた内の一冊。シェイクスピアの戯曲くらい有名になると、粗筋が流布しているので(読んだことがなくても)知っている気分になってしまう。しかし、一読して自分の誤解を痛感。彼は文学者ではなく劇作家だったのだ。字面を追っただけでも鮮烈な《場》が脳裏に浮かぶ。やはり、歴史に残るモノにはそれなりの理由があるらしい。福田恆存訳。