乙一「GOTH」(角川書店)*7

連作短編6編。第3回本格ミステリ大賞受賞作との触れ込みながら、乙一流の「なんでもあり」というかジャンル分け不能。雑誌掲載分の2編、主役2人のキャラクターが魅力的だったので単行本に手を出す。しかし書き下ろしの4編ではその魅力が半減気味。清冽な印象のあったヒロインが萌えキャラと化しているし、全体のテイストも「ZOO」寄り。やや残念。や、「ZOO」は好きなのだけれど。